あたしの証~番外編~

「さすが!ゆうや!
そうそう、新しい店どうなの?」

「……ああ、明後日には間に合うな」

「連れてってくれるでしょ?」

「そのままそっちハマるなよ?」

「あはは!ないない!ヤキモチ?うっわ、珍しいモン見れた!」


皐はおかしそうにテーブルを叩く。


それで気分を良くしたらしい皐。
他のホストも呼んで、また酒を煽らせていた。


結局、皐はラストまでいた。
店下まで見送ると、皐は「またね」と言ってタクシーに乗って行く。


…今日は久々に飲んだな。


店に戻ってから、片付けをするスタッフを一瞥してから俺は咲夜に電話をかける。


「もしもし」

「あ、咲夜?」

「はい」

「どうだ?そっちは」

「何とか大丈夫そうです」

「そうか。今日皐が来てな、オープン連れてくから」

「…まじですか!粗相しない様にしないと」

「一気は覚悟しておけ」

「ですよね、わかりました」



電話を切ってから、帳簿を確認したりなんだりして、結局俺が店を出たのはそれから一時間も後の事だった。