「行って来ます」
「ああ、行って来い」
あかりが手を振って出て行くのを笑って見送る。
それから、マグカップに残ったコーヒーを飲み干すと立ち上がり、俺も仕事に行く準備を始めた。
翌日、仕事が終わり家に到着し、中に入るとりながそこにいた。
りなも仕事から帰った後なのか、風呂に入ったばかりらしい。
「ゆうや、おかえり。お疲れ様」
「ただいま」
「何か食べる?」
「いや、いい」
さっき、食って来たしな。
りなの飯を食いたい気持ちはあったが。
「じゃあ、コーヒー入れるわね」
「ああ、頼む」
そうしてると、ガチャリと音がして振り向くとあかりが部屋から出て来た。
「悪い、起こしたか?」
俺がそう声をかけると、あかりは首を横に振る。
だけど、寝ていたんだろう。
あかりは眠そうに目を擦っていた。
「ちょっと、話したい事があって」
あかりはそう口にすると、俺達に近寄る。
まあ、話は何となく想像つく。


