あたしの証~番外編~

その日。
俺は仕事に行ったから、あかりが帰宅してからの様子はわからない。

仕事を終えて、帰宅したらりなも寝ていたし。
わざわざ起こす事もないからな。


一度、あかりの部屋を開けて寝てるか、それだけ見たけど。

ちゃんと眠りに就いていて、ホッとする。

泣いてたらどうしようかと思ったけど。


翌日、俺が起きると既にあかりは仕事に向かってていなかった。

ソファに座るりなの隣に腰かけると、りなは微笑む。


「おはよ、コーヒーでも飲む?」

「ああ、頼む」

「待ってて」


りなはキッチンに向かうと、コーヒーメーカーの電源をつける。
マグカップにコーヒーが注がれると、俺の元へと戻って来た。


「はい、どうぞ」

「ん。さんきゅ」


それを一口飲む。
コーヒーの苦みが口中に広がる。