あたしの証~番外編~

それから数日経ち、遂にあかりの約束の日がやって来た。

あかりは緊張した顔で、家を出る。
それを見守る俺とりな。


…例え泣いて帰って来たとしても、俺達は受け入れるからな。


あかりの背中にそう、心の中で声をかけた。


「大丈夫かしら、あかりちゃん」


そわそわすつりなに、俺は何も言わずにいた。
俺達がそこまで心配する事ではない。

あかりはきっと、何があっても乗り越えられる。


「りな、大丈夫だ」

「…ゆうや」

「あかりはここに来るまでに色々考えたんだ」

「……」

「ただ、何があってもあかりを受け入れるだけだ」

「…そうね」


りなは少しだけ悲しそうな顔で、笑った。