俺は目についた一件のお店に入ると、あかりに似合いそうな洋服を探し出す。


「あ、これ可愛い」


あかりがそう言ったのを聞き、洋服を見に行くと確かにあかりに似合いそうなワンピースだった。


「でも、お前彫りに行くんだろ?ワンピースはダメだ」

「何で?」

「だって、腰だろ?下着見られる」

「……あはは!」

「……」

「ゆうや、その発言保護者だよ!」

「…とにかく、下はパンツだ。デニム。それに、これだな。シャツ。後は…」

「ちょ、ちょっと待って」


俺が適当に見繕っていると、あかりがそれを制してくるが無視した。

濃いスキニージーンズ。
シンプルなシャツ。だけど、胸元にビジューがついてる。
中は無地な黒のタンクトップ。

無難。それでよし。


「これに決まり」

「……はい」


有無を言わせず、俺は会計を済ませる。
店員から袋を受け取ったあかりは、嬉しそうに顔を綻ばせていた。