「はあ、わかったか」

「……はい」


しおらしく返事をするりなが愛しく思えて、俺は一度その唇に自分の唇を重ね合わせる。
そっと離すと、再度重ねた。


その時。
ガタッと音がして、そっちに目をやるとあかりが真っ赤な顔をしながら顔を背けていた。


「…あかり」

「ご、ごめ!見るつもりは」

「何も恥ずかしがる事はないだろ」

「恥ずかしいです!!熱々過ぎて!」


あかりは更に顔を赤くさせて、必死に訴えている。
別に、見たのは初めてじゃないのに。


俺は家では所構わず、りなにキスしてるからな。


「ふふ、あかりちゃんってば可愛いっ」

「りなさんまで」


そんなあかりに二人して声を上げて笑った。