あたしの証~番外編~

「おはようございまーす」

「ちょうどいい。咲夜。お前も来い」

「え、どこに行くんですか」

「新しい店。拓海、少しだけよろしくな」

「はーい、任せて下さ~い」


拓海にそう言うと、俺は咲夜を連れて店の外へと出た。
咲夜も黙って着いて来る。


「そういえば、店の名前って決めたんですか」

「…ああ」


それに曖昧に俺は答えた。


もう、既に名前は決めていた。


「何ですか?」

「……教えねえ」

「え。どうしてですか!?」


咲夜は目をぱちぱちとさせて、俺に講義するけど俺はそれを無視した。


まあ、どうせもう少しで知る事になるだろう。
店に着いたら、看板を見る事になる。


それまで、黙っておく事にした。