りながその花束を見て感嘆の声を出す。
そして、花瓶を取りに病室を出て、三人だけ残された。
それに耐え切れなくなったのか、あかりが早々に病室から出て行く。
咲夜はずっと、あかりを見ていたがあかりは咲夜を見る事はなかった。
「見舞い、ありがとな」
「いえ、全然。大丈夫なんですか?」
「ああ、すぐ退院する」
「そうですか、よかった」
咲夜は安堵の息をつくと、やっと笑顔を見せた。
「ゆうや、咲夜ちゃん、ほら、綺麗よ~」
あかりと入れ替わりに戻って来たりなが、花瓶に挿した花を見せる。
確かに、綺麗だと思う。
「それじゃあ、私も帰ろうかしらね」
「え、いや、そんな俺が帰りますよ」
りなが花瓶を置くと、そう言う。
それを咲夜が慌てた様子で引き止めた。


