「ゆうやさん」
事務所で売上表とにらめっこをしてる俺に声がかかる。
振り向くと立ってたのは咲夜だった。
その神妙な顔つきに何かあると思った俺は拓海を外に出す。
改めて向き直った咲夜に問う。
「何?」
「……俺、あかりと会いました」
「は?」
いきなり、何だ。
会ったって、復活したのか?
それであんなに元気だったのか?
そう、思考を駆け巡らせるが咲夜から放たれた言葉は想像とは正反対だった。
「…俺、あかりにまじでサヨナラしました。
俺、…俺あかりをまじで好きだったんです」
「………知ってるよ」
「…俺、俺、今でもあかり好きなんです」
「………」
その咲夜の悲痛な叫びに俺は顔をしかめた。


