その日、出勤した俺を待ってたのは警察だった。
当たり前だ。
人が刺されたんだ。
ホスト絡みで、刺した奴はヤクをやってる。
うちに事情聴取に来てもおかしくはない。
むしろ、薬と店が関連してんじゃねえかと疑われている。
店をひっくり返す位の勢いで捜索して、やっと疑いは晴れたらしいけど。
刑事はまた来るからな。と、丁寧に捨て台詞を吐いて行ってくれた。
何度来ても違法なことはしてねえよ。
あー胸糞わりいな。
「あ、ゆうやさん」
ソファにもたれかかる俺に拓海が話しかける。
返事もしないでいると。
「咲夜、警察行ってるみたいなんで」
「………」
まあ、そうだろうな。
一応、あいつも当事者だし。


