あたしの証~番外編~

“れんのことは好きです”


変な文章だよ、全く…。
こんなん咲夜みたら一発アウトだろ…。
あかりってまじでどっか抜けてんだよ。


咲夜も…もがいてたんだな…。
報われない恋に。


だから、その想いを俺で発散させようとしてたんだな。

次会ったら咲夜に言うか。



「だから、ゆうやは責任感じる必要ないのよ?
これはどうしようもないの。
あかりちゃんも、咲夜ちゃんも、…なつきちゃんも。
誰も悪くないのよ」


誰も悪くない…か。




人間ってのは誰かを批判したい生き物だから。


りなの綺麗な心に俺はまた救われるんだ。



「今日は、あかりちゃん寝たし帰りましょう?
ゆうや、仕事でしょ?
明日また来たらいいわ」

「……そうだな」


そう、言ってあかりの頬を撫でて俺はりなと一緒に病室を後にした。



帰宅して、俺はシャワーを軽く浴びて出勤の準備をする。
こんな日でも客は来る。

仕事は仕事だ。