「………あかりちゃん、罪悪感あったみたいよ?」
「ざい、あくかん…?」
「自分と付き合うことで咲夜ちゃんを苦しめてるんじゃないかって」
「何でそんなこと思うんだよ」
「掲示板見たわよ、私も。
あれからも咲夜ちゃんや、ゆうやとか色々あることないこと書かれてて。
見れたもんじゃなかったわね」
「…ああ」
「咲夜ちゃんは元カノに浮気されてたんでしょ?
そのトラウマで、あかりちゃんを束縛してたのはなんとなくわかるわ。
だって、連絡全く寄こさなかったじゃない」
確かに、あかりは同棲を始めて連絡を全く寄越さなくなった。
俺にならわかるけど、りなにも。
「携帯見られてたんでしょうね」
「……そうか…」
「…だけど最近ね、一通メール来てたの」
「メール?」
「そう、それはね」
【二人へ。
今、れんと幸せにしてます。
なつきのことも忘れられ…そうかも。
れんのことは好きです。
今度、そっち顔見せるね】
りなから聞いたメールの内容。
……
「……まだ、なつきちゃん…忘れてないのね」


