「…何?」
「ごめんね、起しちゃって」
「あーうん」
「りなさん、もう仕事行っちゃってたから」
「ああ、そうだな」
「あたし、さくやさんと付き合うことにした」
恥ずかしそうに俯いて言うあかり。
大体想像ついてた俺は大して驚くこともなく。
「ああ、そう」
「ええ!驚かないの?」
「何で?」
「だって…」
あたふたするあかりの頭に手をぽんと置いて。
「……おめでと」
そう、言った。
心からそう思ってた。
「…ありがと」
「咲夜はいいヤツだから。
幸せになれるよ」
「うん、だといいな」
切なく笑うあかり。
…まだなつきを忘れられないんだろうか。
まあ、そうだよな。
簡単に切り離せる想いならとっくに彼氏を作ってるだろうし。
俺が紹介しなければ。
あかり。
お前は傷付かなかっただろ…?
それだけが今も俺の後悔なんだ。


