「とにかく冷やせ、りな」
振り向いてりなの方を見ると、真っ青な顔をしたりなが慌ててタオルを持ってきた。
それを水で濡らして冷やす。
顔を歪ませるあかり。
痛い…よな。
……
きっと、あかりはなつきを忘れようと必死だったんだよな…。
このタトゥーはあかりにとったら、最低な思い出を引きだす材料でしかなかったわけだ。
それから、あかりは無駄に明るく振る舞っていたけどりなも俺も何も触れないようにした。
あかりはきっと、触れて欲しくないんだ。
俺も、傷を抉られるのは何より痛い。
その日、あかりは無邪気に振る舞ってから寝ると言って寝室に入った。
俺とりなも寝るかと言って寝室に入る。


