あたしの証~番外編~

「りな、こっち座れって」

「………」

俺はりなの手を取ってソファに座らせた。
持ってたタバコを灰皿に捨てる。


「あかりに、なんか飯作ってやって」

「あかりちゃんって言うの?」

「名前聞いた」

「手、早いわね」

「バカ」

「ふふ、わかったわ」


にっこり微笑むりなの後ろで弱弱しい声がした。
あかりが扉から少し顔を出している。


お風呂に入るあかりとりなのやり取りを後ろで聞きながら、うるさくなるかな…。
と、少し思った。


りなは人が好きだから。
俺は人が嫌いだから。