「……すっきりした?」
「…かなり」
一通り話を聞いた後に俺が尋ねると、さっきとは打って変わってしっかりとした返事がかえってきた。
もう、大丈夫かな。
「俺はゆうや」
名前だけ言うと、彼女は呆けた顔をしていた。
…俺の名前がなんだよ?
ああ、りなに聞いたのか?
「そっちの名前は?」
俺が強めに言うと、彼女ははっとしておろおろしながら
「あたしは…あかり…。
あの……ゆうやさん。助けてくれてありがとうございました」
視線を左右に泳がせて言うあかり。
助けてくれて。だなんて本心じゃねーくせに。
「…助けない方がよさそうだったけど?」
嫌味を言って俺はクローゼットにあるスウェットをあかりに投げた。
あかりは黙ったまんまそれを静かに受け取った。


