あたしの証~番外編~

俺は。

ずっと、これが欲しかった。


あかり。

君が欲しかった。



あかりが逃げられない様にしてから、俺は何度も何度もあかりにキスの雨を降らせた。



あかりが俺の洋服をぎゅっと掴む。
だけど、抵抗はしない。


そして、ふっと唇を離してから静かに目を開けるとあかりの顔が真っ赤で。


「……あかり、顔真っ赤」

「…!」

「ふっ…ははは」


それに笑いが止まらなかった。



あかりの後頭部から肩に腕を下ろし、近くで見つめながら。


自分の気持ちを話し出した。


「…あかりが憎かった」



そう、言われた後のあかりはとっても苦しそうで悲しそうで。
俺も辛くなった。


「あかり、覚えてるかわからないけど俺に中学の時手紙くれたんだよね」

「……手紙?」


きょとんとする顔を見て、ああ、やっぱり覚えてないぐらいの事なんだなって思った。
あかりにとったら。