あたしの証~番外編~

あれ?って言いながら、涙を必死に拭うあかり。


これが演技だと?



気付けば、俺はあかりのその腕を引っ張っていた。

髪の毛が揺れて、シャンプーの香りがする。


「なんなんだよ、まじで」


そう、こぼした言葉は。

あかりにと言うよりも、自分に向けて言ってる様に思えた。



有無を言わさず、あかりを家に連れて来る事にした。
もう、我慢なんかしない。


決めた。

あかりが例え、俺を再度裏切ろうとしていても。



俺はあかりを離さない。

俺が離さない。


いくらでも傷付ければいい。

俺は、もう、あかりしか見えない。