あたしの証~番外編~

俺は、その問いにコクンと小さく一度頷いた。
きょうさんはそれに安心したのか、嬉しそうにニッコリと笑うと付け足す様に言った。


「俺はなつに後悔してもらいたくねえだけだからな」

「…きょうさん」


俺の肩をポンポンと叩くと、

「よし、飯でも食いに行くか?」

そうやってきょうさんが笑った。



「行きますか」

そう返事をすると、「生意気っ」って言いながら俺の肩に腕を回してぎゅうっと抱き締めてくる。


それに嫌悪感剥き出しで拒否するけど、きょうさんは離そうとしない。

まあ、今はいっか。


…まだ、わからない。


まだ、あかりにどういうかも決めてない。


明日にならないと、何も決まらない様な気がしたから今日は何も考えないでいよう。


思いっきり飯を食って、明日迎えよう。


そう、決めて俺はきょうさんと一緒に外に出た。