あたしの証~番外編~

……そこにいたのはあかりだったから。


何で、こんな再会。

お前は俺を裏切ったんだろ?
好きじゃなくなったんだろ?
復讐したかったんだろ?



あかりは綺麗になっていた。
悔しいほどに。




「……な、つき」


思わず、見惚れていた俺はあかりの声にハッとすると我を取り戻す。

それから、あかりの腕を掴んで外へと飛び出した。




夢なんかじゃない。
今、確かにあかりの腕を掴んでいる。




「何しに来た?」


あかりは少し怯えた瞳で、だけどもはっきりと言った。



「彫って欲しいの」


何を言っているのか、わからなかった。


「なつきに彫ってもらいたいの」



どうして、そうなるんだ?
どこをどうしたら、そうなる?



俺の答えはもちろんノーだ。