あたしの証~番外編~

不安が消えないまま、俺は家に到着するとご飯を食べて、風呂に入った。

バスタオルで髪の毛をわしゃわしゃとしてる時も、携帯に思わず視線がいってしまう。


だけど、俺の携帯が光る事はない。


一旦、手を止めて俺は携帯を持つ。
それから、再度あかりに電話をかけた。


だけど、またもや留守電。


……何か、あったんだろうか。


もう、時刻は22時を回っている。
そんな時間に、出かけている?
誰と?


独りで?


“夜中…たった独りで、アルタ前にいた”




……まさか。
ないよな、そんな事。



不安でいられなくなった俺は、髪をろくに乾かさないまま、私服に着替えると靴を履いて外へと飛び出した。


向かう先は、アルタ前。