「なつき」
「ん?」
「…愛してるっ」
「……!」
後ろを向いたなつきの耳が赤くなってて、あたしはふふっと笑った。
「…なつきは?」
「…………」
真っ赤な顔を見せたくないのか、なつきは後ろを向いている。
「ねえねえ、なつきは……!!!」
こっちを向かせようと、なつきの肩に手をかけた瞬間、あたしは押し倒されていた。
真っ直ぐにあたしを見降ろすなつき。
ほっぺたに軽くキスをして、また反対にして。
首元にキスをして。
あたしの手を自分の手と絡めあわせる。
「…っ」
鎖骨までキスをしてから、なつきは顔を上げてゆっくりあたしの唇に近付いてちゅっと一回キスをした。


