あたしの証~番外編~

「少なくとも、俺は五人は知ってる」


「まさかあ、あたし言われたことないよ?」


「当たり前だ、俺が会わせないようにしてんだから」


「え?」


「…その客が予約入る時はあかりを休みにしたり、外に出したりしてるわけ」


「………」




そこまで聞いて、あたしは自分の顔が赤くなるのがわかった。



……知らなかったけど……………。






嬉しい。



「……そんなわけで、俺もあかりが急にいなくなんないか不安になったりするわけ」


「………馬鹿だなっ」




二人の視線が絡みあうと、どちらからともなく唇を重ね合った。





お互いを確認するように、何度も何度もキスをした。