約束を取り付けた後は哲が一人で色々話していた。
それを俺は笑って聞くだけ。


哲にはあかりと別れた事だけ告げた。


それに対して、思ったより早かったね。なんて返事が来たから何て言うか…救われた。


何か言う事が今の俺には辛かったから。
笑って、誤魔化せたから。



明日…。

あかりとの事を話さなければならないのかな。



俺の復讐の話を最初から知っていた哲には。
話しておきたいとも思うけど…。



まだふわふわしてる俺の心の中をうまく伝えられるか、それだけが心配だ。


そんな俺のことを笑わずに黙って聞いてくれるヤツって事は分かっている。
哲がそんなんじゃない事ぐらい。



俺がダメなだけなんだ。

そう、俺が。


まだ。

あかりのことを口に出すのが辛いだけなんだ。