「なつはまーーーだ若い!
若い若い!イイ女なんてその内に出会える」


頬杖をついて、ニヤっとしてから俺を見ると

「なつとあかりちゃんの間に何があったのか、俺はわからない。
もしも…好きでいるなら、次にチャンスが来たら絶対後悔するな」

そう言った。


「チャンス?」

「おー、そうだ。
もしもな、あかりちゃんとなつが運命の赤い糸とかゆーので繋がっているならまたチャンスは来るはずだからな」

「…赤い糸って…きょうさん、ロマンチック過ぎです」

「そうか?ははは」


ひとしきり笑った後、きょうさんは生ビール追加ーと店員の方を向いて頼む。


すぐに俺を見ると、

「まじでそう思うぞ」

また真面目な顔でそう言うから俺も今度は一緒に笑った。