あたしの証~番外編~

それから溜め息混じりにあたしに話しだした。


「あのな…、今日のお客さんな。
きょうさんが好きなんだよ」


「………へっ??」




なつきから言われた言葉が理解出来ず、あたしはすっとんきょうな声を出した。

なつきはあたしがどうして怒ってたのか、ちゃんと理解してたわけ?



「……奥さんいんのわかってて、きょうさんに何かプレゼントしたいんだと」


「…………………………………………………ちょっと待って」


「……」


「じゃあ、笑顔でバイバイしてたのは…」


「…きょうさんの好きなモン教えてやったから」


「…え~~~~~~!!!!!」





待ってよ、あたしが勝手に勘違いして、勝手にムカついて、悶々してたわけ?!
な、な、なんだそりゃ!!



あたしが頭を抱えていると


「何か言うことは?」


なつきが厳しい口調であたしに言う。






そうですね、そうですよね。
これは………完璧あたしが悪い。