あたしの証~番外編~

そうしながら、俺のここでの一日が過ぎて行く。
作業が終わった後、きょうさんにあがっていいと言われて、それに頷いた。


「きょうさん、お疲れ様です」

「ああ、お疲れ」


そんないつも通りな一日だった。




TATOO STUDIOを後にしてから、俺は携帯を開く。
あかりとしほからのメール。



先にあかりのメールを開く。

【今から家に行くね】


それを見て、俺はすぐにあかりへと電話をかけた。
だけど、一向にあかりが出る気配はない。


……部屋で寝てるのだろうか。

こないだ合鍵は渡したから、もし家に到着してるなら勝手に入ってるだろう。



真っ直ぐ、帰路につくと俺は次にしほのメールを開いた。


【夏樹、ごめんね。】



………ご、めんね?

何だ、これ。


意味が分からない。

すぐにしほに電話をかけるけど、電源が入ってないのか、コール音すら鳴らないで女のアナウンスが聞こえた。