あたしの証~番外編~

それが、翌日。
しほの姿を見られてしまう事になるだなんて。


朝、しほに

「今日、あかりが来るから」

それだけ告げて、仕事に向かった。

しほはぎこちなく笑うと、「わかった」と言っていた。



TATOO STUDIOに到着すると、既に中にはきょうさんがいた。

「おはようございます」

「おーなつ、おはよ」

「今日の予約は…あ、二件ですか」

「そーあ、なつ。そこの資料片付けといて」

「はーい」


事務室の机に広がるタトゥ-の資料を俺は一つずつ丁寧に片付けていく。
きょうさんがデザインしたタトゥーは男の俺でも時々、目を奪われる。


それほど繊細で、綺麗だった。


一通り片付けた俺は、事務室を出ると部屋の掃除を始めた。
予約のお客さんが来るまでに、綺麗にする。

それから、道具の準備をしたりする。


きょうさんはその間、PCをいじって、ホームページでも作成しているのだろう。