あたしの証~番外編~

先に家にいたのはなつきだった。



あたしはゆっくり、部屋に足を踏み入れてムスッとしてるなつきの隣に座った。

……気まずい。


「……………」


「なつき?」


仏頂面のなつきに恐る恐る尋ねると、なつきは苛立ちながら口を開く。


「…………今日!」


「……うん」


「何で先帰ったの?」


なつきがあたしを見ないまま、あたしに聞く。


「うっ…」


答えに詰まると、なつきはあたしをジロッと睨んだ。



「あの後な、きょうさんから何したんだって相当言われたんだぞ」


「……」


あーすごい想像つく。
きょうさん、あたしの態度おかしいの気付いてたしなあ。




そんなことを思ってると、なつきはあたしの方に体を向けると肩を掴んだ。