麻美ちゃんのチームかなんかだろう。

詳しくないから、俺はわからないけど。


焼香を無事に終えた俺は、麻美ちゃんの遺影を見上げる。
無表情の、愛想のない写真。


だけど、哲が夢中になるだけある。
その顔はとっても綺麗だ。

もちろん顔だけで哲が好きになったわけじゃないのはわかってる。


美人だな。
哲と並んだら…美男美女だっただろうな。


目を細めて俺は遺影を見ると、哲を探すためにそこの場を後にした。


そして、顔色の悪い哲を発見した。

…絶対、あれご飯食ってねえ。


そう確信すると、俺は哲へ近付いた。


「…哲」

俺に気付いた哲は、薄く笑顔を見せる。
それが無理してるようにしか見えないのは俺の間違いではないはずだ。

だけど、俺は気付いていない振りをしながら

「…麻美ちゃんって、まじで綺麗なんだな」

そう言った。

「ふは、麻美の良さ少しわかったか」

嬉しそうにそう笑う哲。


「……哲、今日泊まらせろよな」

「……おう」

哲は泣きそうな瞳でまた笑った。


何で…麻美ちゃんだったんだろうな。