もしも、その答えがあるとするならば。


俺は“復讐”と言う名の悪魔にとりつかれていたのかもしれない。



その後、メニューを頼み、木下あかりに気のある振りをしながら話しをしていると

「なつきじゃね?」

そう、声がかかった。


その方向を向くと、いたのはしほと、れなだった。


しほは俺を見ると、気まずそうに微笑む。

…そりゃそうだ。
木下あかりだって…しほはすぐにわかっただろうから。


れなは木下あかりをじろじろ見てから、去って行った。
まあ、どうせ…自分より可愛くないとでも思ったんだろうよ。


まあ…それは正解だ。
木下あかりはこれといって可愛いわけではないから。

中の中…?って感じか?


まあ、でも…。

好きなやつは好きだろうな、きっと。



そう、俺はぼんやりと考えていた。




その所為で話に身が入らず、ちゃんと喋れていなかったと思う。
だからか、あまり会話をしていなかったような。