【暇だよー(^▽^)】


しほから、返事が返ってくる。
それに簡単に返すと、俺は携帯をしまった。



しほの家へ到着した俺は、インターホンを押す。


「はーい」

「俺ー」

「開いてるよ」

「はっ?」


ドアを開けると、確かに鍵はかかっていなかった。



部屋に入ると、俺は靴を脱ぎながら大きな声を出してしほに話しかける。


「お前、不用心過ぎ」

「えー、だって、夏樹来るの知ってたし」

「でも、間に合わなかったらどうすんだよ」


リビングで座っているしほの隣に立つ。
しほは俺を見上げると、ニッコリと笑った。


「だって、夏樹が助けてくれるでしょ」

「…はあ」


しほは可愛いのに危機感なさすぎなんだよな。



「しほ~」

後ろから俺はぎゅうっと抱きつく。
それにしほは戸惑いながらも嬉しそうだった。


「夏樹君、今日はどうしたのー?」

「……会った」

「え?」

「木下あかりに」

「…………」

一気に空気が凍りついたような気がした。