あたしの証~番外編~

それから何か納得したように頷いてから、あたしを諭すようにりなさんは言った。


「あかりちゃん。
私はゆうやを信じてるわ。
ゆうやも私を信じてる。
ゆうやが例えば他の子と仲良くしても、私の元に帰ってきて私を必要としてくれたらいいのよ」


「…浮気とか考えない?」


不安げに聞くあたしに、優しく微笑んだ。



「浮気の一つや、二ついいわよ!」


「えっ!?」


りなさんの言葉に目を見開く。
それにふふっと笑うとりなさんは続けた。



「だって、浮気をするってことは私に何かが足りなかったってことよね?
それを補う相手を外に求めるのはおかしいとは思わない」


「だって、他の人にも好きとか言うかもしれないんだよ!?」


「言わないわよ。
薄っぺらい愛の言葉を掛け合って幸せだと思えるような男なら、最初から私は好きにならないわね」


「っ!」


その言葉にあたしははっとして息を飲んだ。




「あかりちゃん?
何を心配してるのか、わからないけどね、今あかりちゃんを大事にしてくれてる人を大切にしなきゃダメよ?」