あたしの証~番外編~



…はあ。
俺、もしかして哲とセットとか思われてる?




【今日はいないよ?】


【じゃあ!行く!】



…………えーと。
これはしほもサボるってことかな。




【じゃー駅前きてー】


【はーい!】




ぱたりと携帯を閉じると、後ろから哲の声がした。



「夏樹っ!」


「……」



ゆっくり振り返る。
俺と目が合うと、気まずそうに視線を落とす。



「さ、サボり?」


「うん、しほとーエスケープ」


しほの名前が出て、哲は顔を上げて「しほと…」と呟く。


「……夏樹、あのさ」


「何?」


「復讐なんか、やめろよ」



………………