あたしの証~番外編~

俺の言葉にしゅんとなる哲。

だけどすぐに顔を上げた。



「俺もバイトするっ!」


「…………あのさ」


キラキラした笑顔を見せる哲。
嫌な予感がする。



「………まさか、一緒のとこでバイトする、とか言わないよな?」


「え、何で?一緒にしよ」



あああ。
やっぱり。





「何が悲しくて男と一緒にバイト探さなきゃなんねーんだよっ」


「あ、それか女の子に貢がせようかあー」


「…………」



ニコニコしてアクドイこと言うこの男。





「…却下!俺は一人でバイト探すから!」


「えぇぇ???夏樹ー俺を置いてくなよおう」



ごちゃごちゃ言う哲を無視して俺は教室を出た。
ちらっと後ろを見ると、哲はクラスの女の子に慰めてもらってた。




…………はあ。