あたしの証~番外編~

「どーしたの?この洋服?あ、タケフミまじかっけー」


このモデルはどうやらタケフミと言うらしい。



「なあ、この腕のタトゥーいくらぐらいするかな」


「え?夏樹入れたいの?」


「ちょっと、な」


「俺、知り合いに彫師いるから紹介しようか?」


「………まじで」





毎回のことながら哲の人脈の広さには驚かされる。





「金額~はわからないなあ。でも10万とかするんじゃん」


「じゅうまん?!」


「うん、小さくても数万するしね」


「うわーまじか…金ねーわ」


「まあ、見積りだけしてもらったら?」


「する。するわ。金貯める」


「まさか、バイトする?」


「おう、今日探すわ」


「えーやだやだやだ!」


「はあ?」


「夏樹バイトしたら俺寂しーじゃんか」


「アホか、俺以外にも友達いんだろ」


「えー俺、夏樹がいいもん」


「………気持ち悪っ」


「ひでえ」