あたしの証~番外編~

【これから寝ようとしてたとこ。】



簡潔にメールをする。

しほには悪いけど、今日は何故か酷く体が重い。




昼間。
哲に言われた言葉が少し残ってて。


考えたくなくて。




早く寝てしまいたかった。



すぐに鳴る携帯。
着信だった。





相手はしほ。




「もしもし」


「あ、ごめんね。
寝ようとしてるとこ」


「うん、大丈夫」


「寝る前に夏樹の声聞きたくってさ。あはは」


「何、可愛いこと言ってんの」


「だ、だって…」


「ふは、ありがとう」


「いや、ありがとうはこっちだよ」


「ん?そうか、そうだな」





正直。
こうしてしほと笑い合うのはイヤではなかった。