それから信司はまじでしほと連絡を取り合ってくれて、俺はしほとメールをするようになった。



俺は会う気なんてなかったんだけど。


信司に言われて、メールをして。

しほも会いたいって言ってきて。




次の休日会うことになったんだ。






「……なんか…夏樹、浮かない顔してる」


「え?」




ぼーっと外を見てる俺に哲が言う。


…そうかな?
そんな顔してたか?





「しほりん、嫌なの?」


「いや、嫌ってわけじゃ…」


「じゃあ、何!」


ずいっと顔を俺の顔すれすれまで近付けて哲が言った。