あたしの証～番外編～

どうしても苛立ちが治まらない。


あたしは後片付けをさっさと終わらせて、きょうさんに

「あたし、もう上がりますね！お疲れ様でした！」


と言ってあたしを呼ぶなつきもきょうさんをも無視して扉を開けて外に飛び出した。





走って、あたしは自宅でなくある場所に向かった。





そのマンションまで行って、部屋番号を押す。
インターホンから聞こえる軽やかなその声に、さっきまでのイライラがすぅーっと消えていくのを感じた。




「は～い」


「あかりっ」


挨拶も何もなく、唐突に名前だけを告げる。


「あらっ！あかりちゃん？いらっしゃーい、あけるわね」


だけど、インターホンから聞こえる声は然程驚きもせずそう言った。

すぐにオートロックされてるドアが開いて、流れ込むようにエレベーターに乗り込んだ。
それから行き慣れた部屋に向かった。




部屋のインターホンを押すと、すぐに出迎えてくれた。


１ヶ月振りぐらいのりなさん。