私は奇跡的にも翔と同じクラスだった。

何か安心する。

これから新しい友達たくさんできるといいな。


ー放課後ー

まだ友達がいない私は1人で帰るしかない。

何か寂しい…。

ま、初日は仕方ないか。

私は鞄を持って廊下はスタスタ歩きはじめた。

「あっち!」

私の太ももに何か当たった。
何か…熱いもの。

顔を歪めてる私に対して、

「てめぇ!気を付けろ。」

冷静に低い声で言い放った。

ネクタイの色を見るとこの人は2年生。
って言うか、この人すっごくカッコイい…。
モデルみたい…。
制服も着こなしてる。
絶対モテる。

…って!こんな事考えてる場合じゃない!
ぶつかって来たのはそっちなんだから!
ちゃんと言い返さなきゃ!

「何よ!ぶつかって来たのはそっちでしょ! しかも女の子の太ももにタバコとか本当にありえない!このヤケドが一生残ったらどうしてくれるの!」

涙目になりながら言った。

「は?知らねーよ。まず、てめーは誰に向かって言ってんのか分かってんのか?」

「んー。どちら様でしょうか?」
 
本当にあなたは誰? 

「てめー、殴られてえのか?」

「嫌だ!帰ります!さようなら!」

私はダッシュで逃げ出した。
だって怖いから…。