「いつもはヘタレなのに今日は何か男らしいね」


「お前はいつもと違ってしおらしいじゃん」


「「うっせ」」






見事に言葉がハモって、お互いに顔を見合わせて


吹き出した。








彼女の手は白くて、指は細長くて、柔らかくて、




ちょっと冷たくて



女子にしては少し大きめだけど



とても綺麗な手だった。












やっと手を繋げた。






「俺の方が手汗やばいかも・・・(不安)」



「あははは」








せっかく繋いだ彼女の手を放したくないから









「今日はちょっと寄り道して帰りませんか?」




「喜んで」






勿論、二人でぎゅっと手を繋いで・・・・








「家に帰ってこの手洗うの勿体ねーなぁ。」




「洗って下さい」








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