蓮side


もう終わりだ。


勝ち目がないことはわかっていた。だから目を閉じた。


先代のことを信じたい。
でも、白桜たちの目をみれば、嘘じゃないことぐらいすぐわかった。


なら、凛龍は罪を償うしかないのかもしれない。


せめて、謝罪を


白桜が腕を振り上げたと同時に放った。



「ごめん」