いつからだろう。

憎しみを持ったのは。


いつからだろう。


復讐を誓ったのは。


いつからだろう。


拳を握るようになったのは。


いつからだろう。


泣かなくなったのは。


意味なんてないと気づいたのは、



いつからだっけ。




カァァァン!



コンクリートの音が響く。


今俺は、榊蓮の上に馬乗りになってる。


榊蓮は目を瞑っていて何を考えているか分からない。


早く、終わらせなくちゃ。

拳を振りかざしたと同時に聞こえたのは、


小さな「ごめん」だった。