まぁ、幹部だけあってなかなか強い。


ただ、すばしっこいってだけだけど。


相手が攻撃してくるスピードに合わせて不意をついてやればすぐ崩れる。


決着は20分程で着いた。


『お疲れ。次は俺?』


白桜は倉庫の入り口の所に立って見ていたらしい。
佐野唯の実力を見て安心したのだろう。あくびをしている。


「うん、頑張ってね。」


『頑張るほどのものかね。』


確かに。白桜なら頑張らなくても勝てるか。


なーんて思って白桜の背中を見つめた。