黒鬼side


「え、僕?」


目を丸くさせてこっちを見てくる。自分が最初に指名されたのが意外だったのだろう。


理由は簡単。喧嘩狂と呼ばれるこいつと戦ってみたかったから。


凛龍の唯といえば笑う悪魔で、そのかわいい見た目からは想像できないほど酷いらしい。


「僕そんな弱そうにみえるかなー?ま、いいけどさ。」


佐野唯の中では勝手な解釈が行われているが、まぁ、どうでもいい。


「一番最初に潰してあげるよ。覚悟してね。」


俺のその言葉を合図に、


始まった。