正面を見ると倉庫らしき建物があった。



とはいっても、綺麗に整備されていて普通に住めそうだ。



「来い。」



命令口調だったからか、黒鬼は少しむっとした。、、、わかりやすい。



中に足を踏み入れれば体をむわっとした空気が包む。



「少し、」



皆一斉に黒鬼を見る。



「少し時間をもらう。」



そう言うと俺の腕を引いて倉庫の裏にまわった。



『ちょっ!?なんだよ、いきなり。』



「今は、瞬と春になろ。ここなら誰もいないから。」



きっと瞬は何か考えてるんだ。私はそう思ってかつらを取り、‘春‘の姿になった。



『何を考えてるの?瞬。』



瞬は一度目を閉じた。と思ったら開いた。でも瞳には、決意があらわれていた。



「早く終わらせたい。」



『?何を、、、』