体を黒にみにまとった男はただ前へ歩いていた。




今の時刻は深夜0時。




「ヒィィ!止めて下さい!」




「いいから金だせや!!」




細い路地裏から聞こえてくる声に男は歩みを止める。




そして、ゆっくりと声の聞こえてくる方へ進んだ。