あたしは
昔よく喧嘩した場所に
行った。

懐かしいな…

「おいおいそこのオネエチャン
一人で居るなんて危ないよ〜？」

え？
この顔…

そうだ！
クラウディの…

萬田…！

チッ…

この顔見たら…
昔タイマンで負けた相手と
分かったら…

殴りかかって来ても
殴っちゃ…

ダメだ…

どうすればいい…
殴られるがままか…

「あー！
黒薔薇じゃーん。
今はすっかり芸能人？
昔の恨み思い知らせてやるよ…
ウォラッ！」

殴られ…





「女に手ぇ出すなんて
卑怯だぞ。」

なかった。

あれ…？
聞いたことある声って！


優雅君！？

「なんでっ…
優雅君が…いる…の？」

「あれー？
知り合い？もしかして…
付き合っちゃってる〜？
明日の新聞の一面楽しみだなぁー。」

クソッ

「あたし達が付き合ってることにして
いいから。タイマンだ。」

「お前…黒薔薇ってこと
認めるんだな？」

「あぁ。
その代わり…」

「分かってるよ。」


とっさに言ってしまったけど
困った。