「あざーす
四阿サン」
「うぃーす」

こいつら
白虎楼の弟分なんだよな。
懐いてきていいヤツ。

弟の入学式くらい出てやろう。

こう思えたのも弟分のおかげだった。


ちょっと話し込んでて
遅れちまったよ…

いっつもサボってるし
どんな顔すんだろ。


そう思って
何も知らないまま講堂へ向かった。



あの黒薔薇がいるとは知らないまま。