「お嬢様、お乗りください。」

「いつもどーも。」

無言で車に乗って
学校から十分ほどの
夜明之森学園についた。

思いっきりの男子校。
十五分で話は終わるそうだ。

『では私立花園学園
生徒会長、桜田門美佑さんからの
お話です。』

階段を登って
ステージに立った途端
ドアが開いた。


バタンッ

見るとそこには
たくさんの不良男子が
一人の男子の周りに群がっていた。

「あの…
あの四阿だよな?」
「おい、来ちまったぜ。」

ザワザワうるさい…

『ザワザワうっせーんだよっ!』

ピタッと静まり返った。
ついついいつもの癖が…


「と思っている方も
多いのではないでしょうか
さて、在校生のみなさん…」

話は続いた。

男子達は
あたしを恐れるような目で
見ていた。